演奏会感想の部屋

 

 
 第21回宝塚国際室内合唱コンクール
       入賞団体演奏会


 2005年8月7日(日) 13:00〜   宝塚ベガ・ホール


 昨日のコンクールで34団体(女声14・男声5・混声15)から選ばれた
入賞団体7団体による演奏会。

 混声の団体では女声、男声、混声で
それぞれ出場している団体があるため、
7団体14グループ、ということ。

 司会の方が指揮者などとお話をしてから演奏をする、という
アットホームな演奏形式。

 それでは出演順に感想を。


  Kammerchor Michaelstein
  (カンマーコール・ミヒャエルシュタイン)
  (混声 銅賞・ドイツ)


 男声6人、女声5人。
 13世紀からある修道院で、1960年から古楽の研究を始めた団体だとか。

 愛知万博に行くのも目的のひとつだとか!

 柔らかく、明るく、上方向に広く響く声。
 ドイツの合唱団ということで、3年前に聴いた
 「レナー・アンサンブル・レーゲンスブルグ」を思い出す。
 あの団体もこちらのような発声でした。ソフトで明るい響き。
 やはり国によって似てくるのでしょうか?

 Johann Heinrich Rolleの曲やMendelssohnの曲を
心地よい軽さの発声でもって、なめらかなフレーズの音楽を作り上げます。
 語尾の「ts」が響きますなー。さすが本場!

 全体に繊細さや、ハーモニー感がイマイチだったり(Bass?)、
間に挟んだ現代曲も、狙ったほどの効果を上げていなかったり
(…この辺は、日本の全国大会での選曲で鍛えられて
 かなーり私もイヤミになってますねえ。
 「そんなんじゃ驚かねーよっ」…みたいな。あぁヤダヤダ)
 求める音楽の追求が浅かった印象もありますが、
本場の「野ばら」は気持ち良く、清水脩編曲の「ソーラン節」

 「・・・こんな和音だったのか!」

 と思わせるほど、全く民謡的じゃない演奏で新たな発見がありました。
 合いの手の「ハイ、ハイッ」がウツクシク柔らかなんだよー。

 鼻腔の広がりを感じる、聴いていても疲れない声、演奏だったです。




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