演奏会感想の部屋 |
全国大会一般の部あれこれ ●松山の人には愛されてる寺なんだってさ 2004年度全国大会の会場:愛媛県松山市。 管理人yoshiの故郷でもあり「坊ちゃん」の舞台であるこの街は、 歴史を感じさせ、路面電車が市内を走り、海と山が近く、 道後温泉という風情ある素晴らしい温泉もあり、 さらに瀬戸内の美味しい魚も食べられるとても良いところでした。 鯛の刺身をご飯に乗せ、黄身を溶いた割り下をかける 「鯛飯・宇和島風」。そして揚げたてのじゃこ天の美味しかったこと! 住んでみたくなるほど気に入ったこの街を管理人の案内で観光し、 道後温泉に入った後で連れて行ってもらったのは「石手寺」。 ・・・スゴイ。仏像が国際的な感じでとってもキッチュ。 ビルマでの戦没者を慰霊する関係か、でっかい象のハリボテはあるし。 四国霊場八十八ヶ所の砂を集め袋に入れ、お堂の周りに置いていたり。 (その八十八の砂袋を触れば霊場全部回ったことになる…って・・・) 極めつけはyoshiに案内され、お堂の裏手にまわると洞窟への狭い入り口が! 真っ暗な中、胎内巡りのような長い洞窟をコワゴワ探検する。 うう、地元民しか味わえないような貴重な体験が出来ました…。 そのマントラ洞窟の体験レポートHP。うーむ、松山、ディープな街です。 ●勝手にプロフィール大賞 さあ今年も選ばせて頂きます! 昨年と同じスタイルがやはり楽しい「ゾリステン・アンサンブル」。 全国大会のために株買ったって?飛行機チャーターぁ?! 文章はともかく団員を撮ったその写真があんたらどこの団なんだよ、の 「弥生奏幻舎“R”」・・・持ってるプラカードが佐賀の「MODOKI」って。 パート紹介で 「天使の声を持つソプラノ、甘美なるかなアルトの歌声、 爽快なテノールの調べ、あとベース」の「会津混声合唱団」。上手いッ!? 演奏と同じく、やっぱり一般A部門に個性あるプロフィールが多いです。 では、栄えあるかどうかまったく不明な 「2004年度文豪の部屋:勝手にプロフィール大賞」は!! じゃじゃん! 長崎県: 「イトウ・キネン・シンガーズ」!!! 別に“お笑い”だけが選考理由じゃないもんねー。 個人的にこの文章、その志に深く共感してしまったのが授賞理由。 そして演奏にも、このプロフィールの志が本当に充分出ておりました。 「イトウ・キネン・シンガーズ」のみなさん、おめでとうございます。 --------------------------------------------------------------------- 一般A-8 イトウ・キネン・シンガーズ(長崎県) 最近よく想うことは、僕らは曲に愛されているかということです。一 方的にアプローチし、曲を愛することはたやすい。しかし曲に愛され なければ、その曲は生かされない。具体的にどうなのか、うまく表現 できませんが、薄い楽譜に凝縮された音符を「音」とし、僕らのまわりに、 まるで解凍されたかのように音楽が立ち昇り僕らを包み込む、そんな 情景を心に想い浮かべる時、一介の表現者としての喜びがあり、解放 された音符の喜びを感じる時、曲に愛されたと思えるのかもしれませ ん。僕らの永遠の命題です。 IKSにとってはもちろん、長崎県からも初の全国大会出場という新 参者です。どうか温かい耳でお聴きいただければ幸いです。 --------------------------------------------------------------------- ●悪い合唱団はいない、悪い○○○がいるだけ・・・ 全体講評では声楽家の移川澄也先生の 選曲を服に喩え、合唱団を着る人間に喩えた講評が 会場中の笑いを誘っておりました。 さて、合唱指揮者:浅井敬壹先生のこの講評。 個人的には指揮者だけに責を負わせるべきではないし 「良い合唱団には良い指揮者と“良い団員”が必ずいる」とも思うのですが。 指揮者:田中信昭先生も仰ったこの言葉、 改めて指揮者の重要性を感じさせますね。 --------------------------------------------------------------------- 浅井 敬壹氏(合唱指揮者) ここのホールは日本でも最大級のホールである。だから、唱ってみて、 県大会や地区大会とかなり違ったと思う。 監督(指揮者)が「ホームランを打て(審査員の居るところまで跳ばせ)!」 というサインを出しているのに、皆さんは監督(指揮者)に向かって打っている。 だから、音楽が審査員のところまで届かない。 指揮者の指示に従って、このホールなら5階席まで届くように唱うことが 音楽である。人数の多少は関係ない。 上手い下手、金賞も銅賞も、全て指揮者の責任である。 指揮者は曲目を決める権限や、声を作る(ボイストレーナーを招くなどの) 権限を持っている。ステージ上では、指揮者がタクトを下ろさない限り合唱団は 唱うことができない。それだけの権限を持ってる指揮者は、自分が指揮することで、 「ほかの如何なる指揮者が指揮するより素敵な音楽を作れる」 「この曲を振る時に自分以上に振れる人は居ない」と思えるところまで感じて、 指揮をして欲しい。 --------------------------------------------------------------------- (イトウ・キネン・シンガーズHP:「トピックス」より転載) ●2005年度は新潟! 2004年10月、新潟を襲った「新潟県中越地震」。 会場のさまざまな場所で義捐金を募る募金箱が設置されておりました。 そして2005年度、全国大会の会場はその新潟県。 新潟県合唱連盟理事長:梅山登氏の 「全国の皆様の励ましの気持ちに応え、必ず復旧いたします。 どうか必ず私達の新潟に来て下さい!」 その力強い言葉に会場中から大きな拍手が湧き起こっていました。 平成17年度全日本合唱コンクール全国大会[大学・職場・一般部門] は 平成17年11月19日(土)〜20日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館コンサートホールで行われます。 新潟の復興を心から願って。 そして全国のみなさんと、この会場でお会い出来ることを願って! (全国大会一般の部あれこれ おわり)
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