早稲田大学混声合唱団:団員さんの声 その6

 
 ●出席率


 文吾  ステージに乗ることができる
      “出席率”の最低基準が40%、だそうだけど…。
      これはホントに最低基準、なんだよね。

 ケイコ そうですね〜。
      100%を目指して欲しいですけど…。
 
      それぞれのステージ通して
      70%ぐらいずつは、やっぱり欲しいですね。

 文吾  それぞれ?!
      …え? 演奏曲ごとに出席率を取ってるの??

 ケイコ はい。ドイツ・レクイエム、何パーセント。
      コメディア・インサラータ、何パーセント、って
      集計してます。

 文吾  ほー・・・。
      出席率が足りなくなりそうになったら?

 ケイコ (カッコ)付出席率、というのがあって。

      特練の時間や合宿前のパート練習の時間を
      正規の練習時間以外で(カッコ)付きとして集計して、
      正規の練習時間と、(カッコ)付きの練習時間との
      合計の出席率で判断するんですよ。

      だから出席率が足りなくなりそうだったら
      特練を受けまくってもらう(笑)。

 文吾  なるほどねえ。救済措置があるわけだ…。
     
      ・・・その出席率の集計、かなーり大変そうだけど。
      やっぱりパートマネージャーが?

 ケイコ はい。パーマネさんがExcelで集計します。
      途中集計をして『40%への道のり』とか作って。
      あと何十分練習が必要、とか・・・。

 文吾  ・・・徹夜でMDダビングしたり、
      演奏曲それぞれ、約40人分の出席率を集計したり…。

      オレ、早混ソプラノのパーマネには
      ゼッタイなれねえ!(笑)

 ケイコ ・・・あの。

      向いている人がやれば、
      素晴らしい役職だと思いますよ!

 文吾  …ケイコさんは、
      パーマネだったら自分に向いてたと思う?

 ケイコ ぜんっぜん向いてないです(苦笑)。

 文吾  ・・・パーマネさんに感謝しなきゃね(笑)。


 
●早混のシステムを実行するとしたら?

 文吾  ケイコさんは早混の練習システムを経験したわけだけど。
      仮に、ケイコさんが違う大学合唱団や
      高校の合唱団を指導する、となったら
      最初の段階ではどういう練習方法にする?

 ケイコ う〜ん・・・。
      特練は希望制でもいいような気がします。
      団員一人一人が、
      自由なスタンスで臨めればいいですよね。
      でもその上で、ちゃんと上達できる、というか。

 文吾  難しいねー(笑)。

 ケイコ そうですね、結構理想論ですよね〜・・・。

      でも、教える側は、ちゃんとメソッドを身につけていて、
       いつでも指導できる環境を用意しつつ、
      それを押し付けにしない、というか。
      あくまで歌い手の自主性を重視できるような姿勢を、
      合唱団全体が持っていれば、と思います。      

      ・・・あ、でもADはちゃんとやりたいな。

 文吾  ADはやっぱり必要不可欠?

 ケイコ はい!
      ADの後は格段に音の精度が良くなるんですよ。
      1次ADの後にアンサンブル練習をやると
      激しく和音が合うようになって。

 文吾  ほ〜。

 ケイコ そういうのを実感すると
      「わー、ADがんばって良かったね〜!」
      …という気になりますね。

 文吾  なるほどねえ〜。

 ケイコ はい。
      ADやるごとにガンガン上手くなるので。

      ・・・だから複数の人のADを取り入れないのも
      そういう理由があるんですよ。

 文吾  あぁ。あくまでも“個人の技術を高める”、と。

 ケイコ そうです!
      ひとりひとり、音の精度が良くなるから
      全体の音も良くなるんです!

 文吾  そうか〜。
      ADは、やっぱり複数で受けるというのは
      難しいのかなあ。

 ケイコ サブリさんも見るのが大変になりますしね〜。
      ・・・あとは組み合わせの問題ですよね。
      相性が悪いと、演奏や雰囲気が・・・。

 文吾  あー、それはワカル(笑)。

 ケイコ でしょ(笑)。      


                           
(その7へ続く)


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